ロシア旅行(48)

※ロシア旅行(48)<六日目>-2004.10-1-

エルミタージュ美術館

 この巨大な美術館は、歴代の皇帝の宮殿である「冬宮」
 と、エカテリーナ2世の私的サロンであった「小エルミター
 ジュ」、「旧エルミタージュ」、「新エルミタージュ」等5つの
 建物によって構成される、美の宝庫である。

 「エルミタージュ」とは、「隠れ家」を意味するフランス語
 で、エカテリーナ2世は、この私的サロンで国事を離れ
 て、自ら集めた美術品を、親しい友人達と密かに楽しん
 でいた。

 エカテリーナ2世の美術品蒐集は、1764年にベルリン
 の商人からコレクションを購入したことに始まるという。
 死の直前まで、美術品を購入し続けたエカテリーナ2世
 亡き後も、コレクションは急増した。

 1851年に、従来一部の特権階級しか観賞できなかっ
 た逸品が、教育目的として、広く公開されるようになった。
 現在400を超える展示室があり、その300万点にも及
 ぶ所蔵作品は、世界でも類を見ない規模である。

さて、美術館1Fに入って、真っ先に目にするのは、直径
2m近くある大杯である。 説明は何もないので、材質は
よく分からないが、暗緑色の碧玉のような感じである。
孔雀石とは違った、落ち着いた雰囲気で、いきなり目の
保養をさせて貰った。

突き当たりに階段があり、「大使の階段」と名付けられて
いる。 大理石の階段に赤い絨毯が敷かれている。ロマ
ノフ朝の時代に、各国大使はこの階段を通って皇帝に謁
見していたという。

階段を2Fに上がった所で、目にとまるのが、高い天井を
支えている丸い柱である。 カレリア地方の花崗岩で出来
ており、それぞれ1枚岩である。 全体として、豪華壮麗な
バロック式であろうか。 天井に描かれている画は、18世
紀のイタリア人画家による「オリンポスの山」である。

2Fの最初の部屋は、何故か「陸軍元帥の間」と名付けられ
ている。 誠に華麗な宮廷馬車が展示されている。 この馬
車は、ピョートル大帝が1717年にパリを訪れた際、フラン
ス王室御用達のゴブラン工場に造らせたものである。歴代
皇帝の戴冠式には、モスクワのウスペンスキー寺院まで、
この馬車は、その都度輸送されたという。

エルミタージュ美術館入り口

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中庭へ

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中庭より

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館内へ

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1F通路に大杯が

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追加画像は下記をクリックして下さい

大使の階段を上がって2Fへへジャンプ





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